いまや子供たちのあこがれとなったYouTuberという仕事。
世代によってはいまだに理解できない方も多いかと思いますが、立派なエンターテインメントとして成り立っています。
ですがその一方で過激行為や迷惑行為を働き、それを動画にして再生数を稼ぐいわゆる炎上商法も増えてきています。
そういった動画にも収益が発生したりしているのでしょうか?
YouTubeで過激な手法?
いまやYouTubeの勢いはすさまじく、タレントと何ら変わらない規模で活動されているYouTuberも多くなってきました。
自らがいろいろなことにチャレンジするだけでなく、企画発案から撮影・編集までこなさなければならない分すごく大変だとは思いますが。
本当のトップになれば数億規模の収入が、そうでなくてもある程度の規模になれば何とか食べていけるほどの収入にはなると言われており、夢のある世界です。
ですがその一方で、過激行為や迷惑行為を動画に収めて再生数を稼ぐ、いわゆる炎上商法も増えてきました。
YouTubeの収益のベースは再生数になっていますから、動画が再生されるほど収益も増えていきます。
(トップ層になると企業案件なども増えてくるみたいですが)
その再生数を稼ぐために、あえて動画を炎上させるという手法が増えてきたのです。
でもそんなの巻き込まれた一般人からすれば、たまったもんじゃありませんよね。
そんな動画に収益なんて発生してしまったら、迷惑行為がエスカレートしてしまいます。
そんなことをしでかしたYouTuberたちは、本当に稼ぐことができたのでしょうか。
逮捕者が出た例も!
つい最近の例を見ても、「警察官の前でわざと白い粉を落としてみた」という動画が話題になりましたよね。
2017年に投稿された動画なのですが、
JR福井駅前の交番にいる警察官の前で白い粉の入った袋を落とし、そのまま逃走してみたらどんな反応をするかという内容です。
怪しい薬ではなくただのグラニュー糖だそうですが…当然警察官は全力で追いかけ、捕まえようとします。
捜査員やパトカーまで動員される事態になったとも報道されていましたね。
これが実行されたのが8月26日、そして動画投稿が30日に行われ、100万回以上の再生数が記録されました。
その一方で9月8日に実行犯の男性と撮影役の女性が偽計業務妨害の疑いで逮捕されており、翌年5月には40万円の罰金が課されています。
ただその中で逮捕された男性が、「動画の収益は10万円になった」と証言しているらしく、炎上動画でもYouTubeの収益はしっかりと発生していました。
(結局40万の罰金なのでマイナスですが)
他にも2019年に投稿された「スクランブル交差点で寝てみた」
こちらも再生数160万を記録しましたが、逮捕者が出る事態になっていますよね。
動画の収益に関してはあまり語られていませんし、該当動画も既に削除済みではありますが。
投稿者はその後も動画を投稿し続けていることを見ると、収益化の対象になっていたような気もします。
迷惑YouTuberのせいで規制強化
ですが度重なる炎上騒動にYouTubeも対策を打ってきたようで。最近では規約変更や規制強化が行われています。
そういった過激な動画を投稿するチャンネルには、パートナーシップの解除を行うようになったのです。
また新たなパートナーシップの申請についても、基準が厳しくなってきています。
これによって過激な動画も減っていくと思われるのですが…
なぜか健全な動画を投稿していたチャンネルまでペナルティを食らったりと、多方向にその影響が出ているようです。
特にゲーム実況チャンネルあたりはかなり割を食ったという話も。
まさか同じYouTuberにまで迷惑をかけることになるとは、彼らも思わなかったでしょう。
ともかく、今後は過激動画・迷惑動画で再生数を稼いでも収益化の対象にならない可能性の方が高いので、絶対におやめください。
あとがき
迷惑行為を動画としてアップしたことがたびたびニュースになる昨今。
本人たちは逮捕されるなんて微塵も思っていなかったかもしれませんが、こういった事件が相次ぐと嫌でも考えさせられますよね。
これからYouTuberになろうとしている人、あるいはそういう人が周りにいるという方。
迷惑系YouTuberにだけは絶対にならないようにしてください。