6月、梅雨の季節真っただ中。
でも梅雨に悩まされているのは、実は日本だけではありませんでした。
中国や韓国のアジア圏、さらには他の国だって「雨季」に悩まされています。
今回は諸外国の梅雨事情について紹介していきましょう。
日本周辺の国にも梅雨はある
つい先日、「梅雨」の文字の由来について紹介しました。
その際に、梅雨は中国や韓国にもあるということも紹介しましたよね。
梅雨の原因となる梅雨前線が5月から7月にかけて日本列島を南から北上するのですが、その梅雨前線は中国や韓国、台湾にまで続いてやはり多量の雨をもたらします。
とはいっても、少しだけ日本とは事情が違うもよう。
例えば中国では全土で雨が降るわけではなく、上海より南の地域のみで雨が降り続いたり
韓国では6月下旬から7月下旬に雨が降り続き、しかも年間降水量の約30%がこの時期に集中しているともいわれていますね。
まさに恵みの雨というわけです。
他の国の雨季は?
このように同じ梅雨でもこれだけ事情が変わってくるのですが、他の国々はどうなのでしょう。
梅雨があるのは日本周辺の国だけですが、他の国にも「雨季」があります。
アメリカ大陸
まずアメリカ大陸を見てみましょう。
北米の雨季は比較的日本と時期が近く、4~6月ごろに多くの雨がもたらされます。
ですがプエルトリコやドミニカ共和国などの中米諸国では、5月~10月の約半年間が雨季となっています。かなり長いんですね。
しかも8月~10月ごろにはハリケーンも襲来し、荒々しい天候に襲われるんだとか。
ブラジルやペルーなどでおなじみの南米では、中米とは真逆で11月~4月ごろが雨季になるそうです。
オーストラリア
オーストラリアはご存知の通り、季節が日本とは真逆です。
雨季は11月~4月までとかなり長く、夏の間はほぼ雨季なんですね。
ですが1日中シトシトと雨が降り続くことは少なく、どちらかというとスコールのような激しい雨の方が多いといいます。
アジア
日本周辺以外のアジアの国々はどうなのでしょうか。
東南アジアでは、赤道付近とそれ以外でかなり時期が異なっているようです。
シンガポールやインドネシアなどの赤道に近い国々では、10月~3月ごろに雨季が、
タイやベトナムのように赤道から離れてくると、6月~10月ごろに雨季がやってくるそうです。
アフリカ大陸
あまり雨の降らないイメージのアフリカですが、実際には地域によって差があるみたいです。
エジプトやケニア、タンザニアなどが属している東アフリカ・北アフリカでは3月~6月に大雨季が、10月~12月に小雨季があります。
ですがその時期以外は乾季となっていて、やっぱり乾燥した日々が続きます。
ジンバブエなどの南アフリカ圏では、一般的に11月頃~3月頃が雨季となります。
ただこの周辺は地域によってかなり差があるようです。
サハラ砂漠などがある西アフリカでは、実はサハラ砂漠の中心だけほとんど雨が降りません。
その周辺にはきちんと雨季があって、6月~9月がそれにあたるようです。
あとがき
このように、それぞれの国に雨季事情があるみたいです。
日本のようにじめッとした雨ではなく、強い雨が短時間に降るような地域もありますが、それに悩まされているというのはどこの国も変わらないみたいです。