皆さんはどれくらいの頻度で耳掃除を行いますか?

 

全くしないという方から、ほぼ毎日するという方まで、かなり個人差があるかと思います。

 

ですが耳掃除は頻繁に行ってしまうと、耳に悪影響が出るってご存知でしたか?

 

耳をきれいにしているはずが実は耳を傷つけていたり、耳垢を取るどころか奥に押しやっていたということだってあるのです。

 

耳掃除はあまり耳によくない?

綿棒や耳かきを使って耳掃除、昔からおなじみの光景かと思います。

 

耳垢がごっそりとれると気持ちがいいですよね。

 

ですが耳掃除をやりすぎると、むしろ耳を傷つけてしまう可能性もあるといわれています。

 

たしかに綿棒や耳かきを奥に突っ込み過ぎると激痛が走りますが、今回はそういう話ではなく。

 

どれだけ優しく耳掃除をしていても、耳に悪い影響が出てしまうこともあるのです。

 

 

そもそも耳垢=不要な老廃物というわけではありません

 

耳垢には「外耳道」という、耳の穴(開口部)から鼓膜までの道を保護する役割があるのです。

 

 

ちなみに成分は外耳道にある「耳垢腺」や「皮脂腺」からの分泌物や、剥がれ落ちた表皮細胞など。

 

外耳道の外側(穴側)の約3分の1の部分に発生し、外部の刺激から守ったり、異物の侵入を防いだりしてくれているのです。

 

つまり耳垢は本来取り除く必要がないものなのですね。

 

耳掃除をやりすぎると耳のトラブルに

耳掃除をやりすぎてしまうと、外耳道を無防備な状態にしてしまいます。

 

そうすると「外耳道外傷」や「外耳炎」が引き起こされかねません。

 

耳掃除のやりすぎで最も起こりやすいトラブルともいわれていますね。

 

外耳道外傷は、外耳道や鼓膜を傷つけてしまい、痛み出血が発生している状態です。

 

さらにそこから外耳炎にまで進行してしまうと、細菌感染のリスクも高まってしまいます。

 

 

 

 

また耳掃除によって耳垢が外耳道のさらに奥に押し込まれてしまうこともあります。

 

押し込まれた耳垢は鼓膜周辺にまで移動して、外に排出されることなく溜まり続けます。

 

そして溜った耳垢が外耳道をふさいでしまうのが、「耳垢塞栓」と呼ばれる状態です。

 

耳の痛みかゆみを伴うことがあるほか、耳閉感聴力低下耳鳴りなどの症状がみられることもあるそうです。

 

耳掃除はどうすればいいのか

では溜まった耳垢はどのようにすればいいのでしょうか。

 

実を言うと、耳はアゴの動きと連動しており、咀嚼などによって耳垢も自然排出されるようになっていきます。

 

特に日本人は乾性耳垢の方が多いため、頻繁に耳掃除をする必要はないとのこと。

 

掃除をするにしても、耳の外、いわゆる外耳の部分を汚れをさっとふき取る程度でOKだそうです。

 

 

 

ただ中には体質的に耳垢が排出されにくい方もいます

 

湿性耳垢の方は乾性耳垢の方と比べて耳垢が移動しにくいといわれていますし

 

(日本人は70%が乾性耳垢、30%は湿性耳垢だそうです)

 

外耳道がやや狭い人も、同様に耳垢が排出されづらいですね。

 

また補聴器を使用しているという方も、物理的に耳の開口部が塞がれてしまいます。

 

そういった方はどうすればいいのでしょうか。

 

 

この場合も、やはり自分で耳掃除をするのではなく、耳鼻科で耳掃除をしてもらうといいでしょう。

 

頻度としては数か月に1回くらい程度。

 

以前にもこちらの記事でまとめていますね。

 

綿棒で耳かきが禁止の理由やする時のコツ、耳鼻科で耳かきだけできる?

 

費用などについてもこちらを参照にしてください。

 

もし耳垢がべたッとして気持ちが悪いという場合でも、やはりお風呂やシャワーの後に外耳周辺をタオルなどでふき取る程度にとどめておいてください。

 

 

あとがき

普段何気なくやっている耳かきですが、じつはやりすぎると耳のトラブルの原因になりかねないものでした。

 

今まで頻繁に耳掃除をやっていた方は少し回数を減らしてもらって、月1回にとどめる程度にしましょう。

 

また耳鼻科などの医療機関も有効に使って、耳を健康に保ってください。