いよいよ始まった10連休!皆さんもどこかお出かけされていることでしょう。
ですが長期休暇中には高速道路が渋滞したり、新幹線の乗車率が100%を超えたり、お出かけも大変ですよね。
そしてその中でよく出てくるのが「上り・下り」という言葉です。
ざっくりと東京へ行く方が上り、東京から出る方が下りと覚えているかもしれませんね。
ですが調べてみると、いろいろと例外的なこともあって、興味深いことがわかってきました。
東京方面が上り、反対方向が下り?
高速道路や新幹線の上り・下り。
イメージとしては、東京へ向かう方が上り、東京から出る方が下り
例えば東名高速であれば、名古屋から東京へ向かう道が上り、東京から名古屋へ向かう道が下りですよね。
大型連休の終盤になると、Uターンラッシュで上り方面がよく渋滞しています。
東海道新幹線でも、大阪から東京へ向かう線が上り、東京から大阪へ向かう方が下りです。
なのでこのイメージはおおむね正しいのですが、では東京以外の道路や路線はどうなのでしょうか。
地方の道路や路線を見てみると、
まず区間の両端のうち、東京に近いほうが起点、遠いほうが終点となっています。
そして終点から起点へ向かう(東京へ近づく)方が上り、起点から終点へ向かう(東京から離れる)方が下りです。
例えば名古屋・神戸を結ぶ名神高速道路であれば、起点は愛知県の小牧ICですし、終点は兵庫県の西宮IC。
新幹線でも、埼玉県と新潟市を結ぶ上越新幹線を見てみると、やはり埼玉県の大宮駅が起点で、新潟駅が終点となっています。
埼玉は上越地方ではないですが、やはり東京に近いほうが起点と考えると、大宮方面に向かう電車が上りなのですね。
基本的にはイメージ通りとなっています。
地域によって上り方面が違う?
ですが例外もありまして。
たとえば東京都と愛知県を結ぶJR中央本線。
東京駅が起点、名古屋駅が終点となっています。
例に当てはめると、名古屋から東京が上り、東京から名古屋が下りですよね。
基本的にはその通りなのですが、長野県の塩尻駅~名古屋駅の区間のみ「塩尻から名古屋へ向かう方が上り」となっています。
名古屋と塩尻を比べると、塩尻の方が東京に近いのですが、この区間のみは東京からの距離が離れても「上り」電車になるのです。
その路線を利用する住民にとって、身近な都会方面が上りになっているのですね。
高速道路の場合も、かつては原則として区間の両端のうち東京に近いほうが起点とされていましたが、
1950年代に道路法が改正されて以降は、区間の両端のうち、より都会として栄えている方を起点とする方が多くなりました。
京都だけは特殊!大阪から見ても上り
特殊なのが大阪~京都方面です。
大阪~京都では、京都方面が上りになることもあります。
例えば京阪本線は起点が淀屋橋駅(大阪市)・終点が三条駅(京都市)ですが、
淀屋橋→三条が上り、三条→淀屋橋が下りです。
同じく阪急京都本線では起点が十三(大阪市)・終点が河原町駅(京都市)となっていますが、
十三→河原町が上り、河原町→三条が下りとなっていますね。
JR京都線なんかは、初めから京都駅が起点、大阪駅が終点となっています。
もともと大阪よりも京都の方が東京に近い位置にありますが、それ以上に京都は特別という感じがありますよね。
あとがき
普段何気なく耳にしていた上り・下りという言葉ですが、地域によってはいろいろな違いがありました。
京都方面が上りになるのも、言われてみればなるほどという感じですよね。
あなたが普段乗っている電車は、どっちが上りでしょうか?