少し前、ZOZOタウンの前澤友作社長が月に旅行へ行くと宣言していましたよね。
私たちと月の距離は徐々に近づきつつあるように思います。
しかも月の土地は意外と気軽に購入できるということをご存知でしたか?
法の盲点をついて月の土地を販売
月の土地はLunarEmbassy(ルナエンバシー)という企業が販売しています。
しかも勝手に販売しているわけではなく、きちんと法律を遵守し、許可を得たうえで販売しているのです。
ルナエンバシーがこの事業を始める前、月の土地は誰の所有物でもありませんでした。
少なくとも1967年当時の法律だと月の土地に関するものは「宇宙条約」のみで、そこにも“国家が所有することを禁止”されていたくらいです。
“個人が所有すること”については全く触れられていませんでした。
そしてこれに目を付けたのが、後にルナエンバシーの創業者となるデニス・ホープです。
まだ月が誰のものでもないのなら、自分が所有権を主張できるのでは?
自分が所有者になれば、月の土地を売買することができるのでは?
そう考えたデニス・ホープは、1980年にサンフランシスコに赴き、所有権の申し立てを行いました。
もちろんすんなりと行くわけがなく、返答にはかなり時間がかかりましたが、なんとか所有権が認められることとなります。
念のため権利宣言書も制作し、国連・アメリカ・ソ連へと提出しましたが、どこからも意義が出ることなく、正式に月の所有者として認められたのです。
(ちなみに月以外にも火星や金星の土地の所有権も取得しています)
月の土地は意外と気軽に購入できる
1980年より月の販売が開始され、96年からはインターネットでの販売を開始しました。
現在までに約175か国、130万人以上の人が購入したといいます。
とはいえ、気になるのはその内容ですよね。
月の土地を購入するといっても、実際のところはどんな感じなのでしょうか。
残念ながらまだまだ個人で月に旅行に行ける時代ではないので、月の土地を購入しても、そこに住むことはできません。
ルナエンバシーから土地の権利書や記念カードなどが贈られてくるだけです。
ですが、値段は非常にリーズナブル。
個人だと1エーカーから販売していて、お値段はたったの2,700円ですから。
(1エーカー≒1200坪≒サッカーグラウンド1つ分)
恋人や夫婦など、2人以上の名義で購入する場合は2エーカーからとなっています。
でもそんな広い土地を130万人に売ったのなら、もう残ってないんじゃないかと心配になりますよね。
ですがまだまだ余裕があります。
月の表面積は約3800万平方キロメートル、94億エーカーもありますから。
日本が約38万平方キロメートルですから、それの100倍もあるんですね。
実際に販売しているのは地球から見える55億エーカー分だけで、地球から見えない裏側の部分は販売する予定はないそうですが、それでもまだまだ余裕がありそう。
ちなみに購入する場所は特に指定できないそうですが、購入後の管理費用も特に掛からないそうです。
まだ時代が時代なので、実質ただの権利書なのですが、将来への期待を込めて購入しておいてもいいかもしれませんね。
あとがき
意外とリーズナブルに購入できる月の土地。
まだリーズナブルに月に行ける時代ではありませんが、将来そうなったときのためにも、今のうちに土地を買っておいてもいいかもしれませんね