日本人の朝食のお供としても愛されている納豆ですが、かの魯山人は言いました。
納豆は混ぜれば混ぜるほど美味しくなると。
一説には424回がベストだともいわれていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
気になる納豆の混ぜる回数のベストは果たして何回なのか?
「実際に食べてみないと分からない。」という事で検証してみました。
回数別のレビューを書いていきますのでどうぞご覧ください。
実際に混ぜてみた
まず0回です。
混ぜないままですと当然ですがそのまんまの味しかしません。
普段混ぜないで食べた事がないので逆に新鮮ではありましたが納豆のネバネバ感もなく風味も全然しません。
次に20回。
普段はこのくらい混ぜるのではないでしょうか。
納豆らしい粘り気が出てきました。普段食べている味ですので当然何も変化はありません。
そして100回到達しました。
1分程かけて混ぜてみました。このくらい混ぜるとネバネバの感じが泡状になります。ふわふわとした感じのネバネバになったためか口当たりがまろやかになったような気もします。20回の時と比べると風味も深くなってます。
次は200回。
この辺までくると手が疲れます。(笑)
さっきまでのふわふわした粘り気に「コシ」が出てきた感じになって混ぜている途中から重たくなってきました。風味に加えて少し甘みも出てきてより味わい深くなったような感じです。
そして400回達成です。
粘り気にあったコシが落ち着いて風合いが増しました。200回の時に感じなかったような豆を噛んだ時の甘みが少し感じられた気がしました。ただ200回の時と劇的に美味しくなったか?と言われると個人的にはそれほど変化はなかったような気がします。
これ以降は混ぜても味の変化があまり感じられないような気がしました。
500回を越えたあたりから豆がどんどん潰れてしまい味自体に変化はなく、逆に暖かくなってしまったからなのか美味しくなくなってしまいました。
科学的にはどうなのか?
実際に混ぜてみた結果としては、400回を超えると豆が崩れてしまうだけで味にはさほど影響がでないといった感じでした。調べてみたところ味覚センサーでの測定結果があるらしいです。
食べ物の味の全ては「甘味」「うま味」「苦味」「塩味」「酸味」の5つの組み合わせでできていて、味覚センサーではそれぞれの味を測定します。
中でも納豆の美味しさを決めるポイントとなるのは「うま味」です。グルタミン酸やイノシン酸ナトリウムなどで感じられる味覚です。これの代表格といえば「出汁」の味です。
このうま味の数値を0回のときを1とすると、20回のときで1.8倍、100回で2倍、200回で2.4倍、400回で2.8倍、1000回で2.7倍という実験結果があるようです。
科学的見地から見ても400回でうま味がピークになるということですね。
他にも調べてみたところ、300回の時に醤油を入れて100回混ぜるという方法がいちばん美味しいという情報がありました。
醤油を入れるタイミングがあったなんて…
後悔先に立たずです。機会があったら試してます。
検証結果
では実際に検証してみた結果で混ぜる回数の個人的ベストを発表します。
納豆の混ぜる回数の個人的ベストは200回です。
味自体は400回混ぜた時よりも若干劣るのは確かです。ただ混ぜているうちに食べたいという意欲がだんだんと薄れてきてしまいます。味覚は体調で大きく左右されるものなのでテンションが落ちてしまっては元も子もない気がします。何より400回混ぜるのって結構しんどかったです。
味の変化とコンディションなどを総合的に考えると、一番美味しく食べれるオススメの回数は200回です。
時間がない時には100回がオススメです。
目安として1分間ほど混ぜてみてください。普段とは確かに違う風味を感じていただけるはずです。
あとがき
検証結果と科学的根拠に基づいた納豆を混ぜる回数で一番美味しいのは400回付近です。
これは一説といわれた424回がベストなのかも知れませんね。魯山人はこうも言いました。「飽きるところから新しい料理は生まれる」と。
「確かに」と嫌に納得させられる奥深さがあるような踊らされているような複雑な感覚です。
納豆は料理ではないので飽きても何もないような気がします。
最後までお読みいただきありがとうございました。よければご自宅で試してみてくださいね。