綿棒で耳かきをすると気持ちいいですよね。
耳垢が取れなくてもついつい気持ちよくてやってしまいます。
でも、「綿棒で耳かきは禁止」と言われていたりしますよね。
なんで禁止と言われているのかという原因や、綿棒で耳かきをする時のコツ、耳鼻科で耳かきだけを行ってもらうことはできるのか、その費用について調べてみました。
綿棒を使った耳かきが禁止と言われる原因とは
綿棒を使って耳かきを日常的に行っている人も少なくないでしょう。しかし近年、耳かきは必要ないと言われることが増えています。その前提として、まず耳かきという行為自体が、耳に良くないとい考えがあります。
そう考えられるようになったのには、主に3つの根拠があります。
まず耳垢は必ずしも、耳にとって害悪ではないということです。外部から耳の内部に通ずる外耳道を、保護する役割があると考えられるようになりました。また耳垢には、鼓膜が汚れることを防ぐ役割もあるといわれています。
しかし耳かきをしないと、耳垢が溜まってしまうと感じる人もいるでしょう。しかし耳垢は放っておいても、耳の外部に排出されることも明らかになったのです。このような根拠により、耳かきを積極的に行うことは良くないと考える人が増えました。耳かきで綿棒を使用するのは、さらに良くないと考えられています。
綿棒の先端は体積がとても大きいです。そのような物を耳に入れると、汚れや耳垢を奥に押し込んでしまいかねません。場合によっては、炎症などのきっかけになってしまう恐れもあります。このような原因により、綿棒を使った耳かきを禁止するようにアドバイスする医師もいます。
綿棒を使って耳かきをする時のコツ
本来耳垢は耳の穴の自浄作用によって自ら外へ外へと押し出されてくるものですから、あえて耳かきをする必要はありません。また、綿棒の場合はその形状から使い方によってはせっかく入り口まで押し出されてきた耳垢を逆に奥へ奥へと押し込んでしまう危険性をもつため、綿棒での耳かきはあまりお勧めできるものではありません。
それでも、綿棒で耳かきをするときの気持ちよさは格別なものでもあります。そこで、どうしても綿棒で耳かきをする場合には以下のようなコツを守っていただきたいと思います。
一つはあくまでも耳の穴の外側、いわゆる外耳の部分に限って使用することです。また綿棒を持つ際には綿球のすぐ上の部分を軽く持つようにしてください。綿棒を耳の穴の奥深くに差し込むようなことは決してしないでください。耳の穴の粘膜は、非常に繊細にできていて少しの刺激を受けてもすぐに傷がついてしまいます。
傷ついた粘膜に雑菌が入るとかえってかゆみがひどくなり、症状を悪化させてしまうことがよくあります。したがって、綿棒で耳かきをする場合には細心の注意を払って、優しくなでるように、そして外側だけを軽く掃除する程度に抑えていただくことが非常に重要です。
耳鼻科で耳かきだけをしてもらうことは可能?費用はどれぐらい?
耳鼻科で耳かきだけをしてもらうことは可能です。耳鼻科で耳かきをしてもらう場合は、椅子に座った状態で、処置を受けます。
大人であれば一人で座れますが、子供の場合は、動かないように親の膝にのせて一緒に座ったり、腕や足が動かないようにガードの手伝いをします。医師が耳の中の様子を確認し、すぐに取れるものであれば医療用のピンセットのような器具などを使い取り除いてくれます。耳垢がこびりついている場合や固まっている場合には、耳垢を柔らかくする液体で柔らかくしてから数日後に取り除きます。耳かきだけであれば、それほど長い時間がかからずに終わります。
耳垢が溜まりすぎると耳が聞こえなくなります。特に生まれて半年の赤ちゃんであっても代謝が良く、お腹の中にいた時の羊水が残っていたりと耳垢がたくさん出やすいため、親がやりにくい場合には、耳鼻科に連れていくことです。
目安としては、半年に1回程度のペースとされています。耳鼻科での耳かきは処置となり保険の適用となるため、大人であれば初診で1500円前後の費用で済みます。子供の場合は、子供医療費の補助などの対象となるため、自治体によって負担金が異なります。基本的には、通常の小児科などにかかる費用と同程度という認識です。
あとがき
何事もそうですが、あんまりやりすぎるのは良くないみたいですね。
でも綿棒での耳かきの気持ちよさをなかなか諦めることはできません。
でも今度からはペースに気を付けて耳かきをしようと思います。