煽り運転の事件を観るたびにドライブレコーダーの必要性を感じるこの頃です。
最近は値段も安く性能のいいドライブレコーダーも増えてきましたね。
アクションカメラをドライブレコーダー代わりに使っているという方も少なくはないのではないでしょうか。
そんなドラレコですが普及とともに増えてきたトラブルもあります。
「肝心な時にドライブレコーダーが録画できていなかった。」
いざという時のために装着したドラレコにあってはならないトラブルです。
この原因の多くはカメラ本体ではなく、なんとメモリーの「SDカード」にあったのです。
いざという時のために事前に準備しておきましょう!
準備のためにまずはその原因となる部分を知る事が肝心です。
必要な情報から見ていきたいと思います。
よく起こる身近な事故
まずドラレコがどんな事故の時に役立つのかを見ていきたいと思います。
カー用品の製造販売の大手(株)カーメイトが交通トラブルの実態を調査しました。
それによると、いちばんドライブレコーダーの映像が活用されたのは「側面」衝突とのことです。
因みに危険を感じたアクシデントのトップ3「急な割込み」「あおり」「自転車の飛び出し」を合わせると5割を超えます。
そして実際に事故になった原因のトップ2は「後ろからの追突」「横からの衝突」で6割を超えます。
その他駐車場でのトラブルなどが増えているのも特徴的であったという。
本当に映像に残しておきたいのは前方ではなく、実際は側面や後方の撮影が重要であると読めます。
事故の証拠に動画は有効なの?
では実際に事故に遭ってしまったときにドラレコの映像が意味があるのか?というところを見ていきましょう。
事故が起こると双方の「過失」を確認します。
大事故はもちろん仮にケガの軽い軽微の事故だとしても、この過失割合が保険金額などに大いに影響します。
だから事故を起こした加害者被害者ともに自分の言い分を主張し合います。
これが事故が起こった後の「交渉」みたいなものです。
大抵は保険会社の人がこれらも代行するのが基本ですが、もちろん「代行」ですので当人がどれほど過失があったのかが前提となります。
だから大体は双方の意見が食い違うこととなるのです。
警察の現場検証によりほぼ全てが決まりますが、当事者たちの話が判断材料に含まれます。
そこで「録画映像」という客観的な事実があれば言わずもがな説得力があるというものです。
この時に映像がなかったら…
そして事故相手が無茶苦茶な人間だったら…
せっかくドラレコが付いているのに録画できていなかったら悲惨なことになりかねませんね。
ドラレコって普及してるの?
ドラレコの普及率を見ると、販売数は2017年度上半期から一気に上半期85万台、下半期182万台、2018年度上半期165万台と急激に普及していっています。
普及率急増加の原因は“東名高速で発生した「あおり運転」による死亡事故関連のニュースが大々的に連日報道されいていた”事がいちばんの要因でしょう。
自分にも起こり得る事が身近な恐怖として感じられた人が多くいました。
因みに犯人特定の証拠となったのが「ドラレコの映像」でそれが証拠として十分だったという事が拍車をかけたように思います。
録画トラブルの原因 大半は○○
ドラレコの普及に伴って「実は録画できていなかった」というトラブルが増加しています。
その多くの原因は、SDカードにまつわるもの。
高機能化でますますデータ容量が大きくなるなか、SDカード類の取扱いにはほんとうに注意すべきです。
メモリーカードってどういうもの?
それぞれがどういった意味のものか順にみていきたいと思います。
記載はあくまで標準的なものなので、参考としてご自身のドラレコに合わせてくださいね。
※ SanDiskオフィシャルサイト参照
メモリーカードそれぞれのマークの見方
【転送速度】
これの数値によりデータの転送性能が分かります。
R100 W90MB/sといった記載があるものがありますが、これは「読み出し(データ登り)100MB/s 書き込み(データ下り)90MB/s」という意味です。
容量が大きくなればなるほどこの転送速度も速くなければ不具合の原因となり得ます。
【スピードクラスと規格】
動画を撮るならスピードクラスも重要です。
速ければいいという訳ではなくカメラが対応していなければなりません。
必ずお持ちのドライブレコーダーの対応規格をチェックしてください。
UHS(Ultra High Speedフェーズ)バスという規格があります。これとは別の規格としてSDバスというのもあります。
UHS規格の方が後にできた規格でハイパフォーマンス。
厳密には違いはありますが「CLASS⑩」という記載のあるものがUHSⅠに相当する感じで覚えておいて問題ないと思います。
スピードについては下記をご覧ください。
ドラレコにはUHSⅠ以上のものが適しているでしょう。
【互換性】
SD
128MBから2GBまで。ファイルシステム:FAT16
SDHC、SDXCの機器との互換性ある。
SDHC
4GBから32GBまで。ファイルシステム:FAT32
SD対応の機器との互換性はない。
SDXC
64GBから2TBまで。ファイルシステム:exFAT
SD対応の機器との互換性はない。2010年以前に製造されたSDXC機器なら互換性はない。
SDUC
2TBから128TBまで。ファイルシステム:exFAT
SDUC対応の機器のみ使用可能。
カードの規格と対応した機器。正しい組合せが大切です。
【容量】
どれぐらいの時間録画を残せるのかがこの容量によって決まります。
ドラレコに使うなら少なくとも8GB以上、標準としては32GBものを選ぶようにしましょう。
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因みに下の2つはとても似ていますが、性能は段違いです。
お値段も当然段違いなのでご注意ください。
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ドラレコのメモリーカードで気をつけるべき事
メモリーカードは消耗品です。
容量が大きくなればなるほど価格も高くなりますので必要以上に大きいものは買わない方がいいです。
ドライブレコーダーは自動車のエンジンが掛かると自動的に電源が入り、録画がスタートします。
自動車を運転している限りはずっと録画している状態になります。
この時映像はどうなっているかというと、メモリーカードの容量の限界に達する前に過去の映像を消していきながら新たな映像を上書き記録しているのです。
つまり何度も書き込み消去を繰り返しているという事になります。
だから定期的なフォーマットが必要となります。
フォーマットとは「初期化」ともいいます。データは塵のようなものを一緒に溜めていきます。
それを一気に掃除する意味がこのフォーマットをする目的です。
目安としては最低月に1回。可能なら2週間に1回ぐらいを各メーカーが推奨しております。
数秒程度で完了する作業ですので、待ち時間なんかにササッと終わらせてしまいましょう。
大抵のカメラには「管理画面」から項目の下の方に「フォーマット」という項目が入れられております。
カメラに入れながら操作できますので、お持ちのカメラの説明書に従って操作してくださいね。
あとがき
本当は事故がないことがいちばんです。
みんなが安全運転を心掛けて事故が起きないのが理想ですが、現実は残酷です。
自分に一切責任も過失もないとしても事故に巻き込まれてしまうことは起こります。
そうなってから後悔しないためにも、日ごろから安全運転とドラレコの事前準備は怠らないようにしましょう。