冬場になると髪の毛の静電気が気になってきますよね。
乾燥した時期は春ごろまで続きますし、男性でも髪の長い人は静電気に悩まされているかと思います。
いったいどうしてこの季節だけ静電気が発生しやすいのでしょうか。
そして簡単にできる対策はあるのでしょうか。
静電気はどうして発生するのか
そもそも静電気は物質の摩擦によって発生します。
強い力で擦れなくても、少しの接触だけで発生することもあります。
そう考えると、髪の毛は1本1本が接触しやすい分、静電気も発生しやすいのですね。
しかも髪の長い人は接触面積も大きくなってしまいますし、服にかかってしまうとさらに静電気は発生しやすくなり、悩みどころです。
本来、人の体を含むほぼすべての物質は、プラスの電気とマイナスの電気を持っています。
髪の毛も同様ですね。
普段はプラスとマイナスのバランスが取れているため、その電気に刺激を感じるということはありません。
ですがこのうちマイナスの電気は移動しやすいという性質を持っていて、少しほかの物質に触れただけですぐに移動してしまいます。
つまり髪の毛は常にマイナスの電気が移動しているようなものなのです。
電気が移動した結果、マイナス電気が過剰な髪の毛、マイナス電気が不足する髪の毛が出てきてしまいます。
そうするとプラスの電気がマイナスをひきつける、あるいは放出してバランスを取ろうとするのですが、この時に発生するのが静電気なのです。
物質が触れ合う移動ではなく、プラスマイナスのバランスを取ろうとする時、バチっとした静電気が起きます。
ドアノブをひねったときに静電気が起きるのは、手がマイナス電気不足になっているときに、ドアノブのマイナス電気を引き寄せてしまうからです。
どうして乾燥する季節に静電気は発生するのか
この静電気は乾燥しているときに起こりやすくなります。
というよりも、体感できる静電気は乾燥時に起こりやすいといったほうが正しいでしょうか。
夏場の湿度が高い環境でも、髪の毛の摩擦は起きているわけですから、静電気も発生しています。
湿度が高いと髪の毛表面の水分量が増加。すると電気の伝導性も向上し、マイナス電気が移動するスピードも速くなります。
静電気が発生しても素早く分散していくため、湿度が高い時の静電気はあまり気にならなくなるのです。
反対に冬場の乾燥した時に発生する静電気は、分散されにくく体に残りやすいため、バチっとした刺激を感じてしまいます。
簡単にできる対策はある?
静電気は人体にはそこまで悪影響を及ぼさず、特殊なケースを除いて命の危険まで及ぶことはありません。
ですが髪の毛にとっては悪影響で、水分が奪われてパサパサになったり、キューティクルがはがれたり、ほこりを吸着しやすくなってしまいます。
いつの間にか髪の毛にダメージが積み重なって、元気のない髪の毛になりかねません。
何か簡単にできる対策はないものでしょうか?
もっとも簡単なのはヘアワックスやヘアクリームを使用することでしょうか。
やはり乾燥していると静電気が発生しやすいのですから、髪の毛の保湿をするのが最優先です。
スタイリングするためでなく、髪をまとめるためのヘアワックスです。
それに持ち運びの出来るワックスやクリームを持っていると、外出先でも対策ができていいですね。
静電気に悩まされている方は、これらをかばんに忍ばせておくといいでしょう。
あとがき
毎年冬になると多くの人を悩ませる静電気。
髪の毛が長い人ほど、乾燥しやすい季節ほど、静電気は発生しやすくなります。
ヘアワックスやヘアクリームなど、髪の毛を保湿できるものを持ち歩きたいですね。