※当記事の内容は、医学的な判断やアドバイスを提供する目的ではありません。処方や使用に関しては必ず主治医にご相談下さい。
「エピペン」という言葉を知らない方も多いと思いますが、エピペンとは、アナフィラキシーショック時に緊急で本人や家族が使用する「アドレナリン注射薬」です。緊急時にあるかないでは命を左右するものですので、正しく理解して有効に利用しましょう。
エピペンとは
前述の通り、アナフィラキシーショック時に使用する注射薬で、緊急時に自身や家族などが使用するものです。ショック状態では迅速に対応する必要があり、救急車を呼んでも到着まで時間がかかる場合では、はっきり言ってこの方法でしか助かる見込みがないケースも多くあります。
ただし、エピペンの使用は15分ほどの時間稼ぎと思って下さい。必ず救急車を呼び、エピペン使用をした旨を救急隊員に伝えましょう。
アナフィラキシーショックといえばスズメバチに刺された時のショック症状が有名ですが、薬品によるショックや、重度の食物アレルギーにもエピペンの効果が認められています。蜂毒に関しては、特にアウトドア時に発生するので、キャンプ道具等に入れておくのも良いでしょう。
エピペンを使う時の症状
アナフィラキシーショック時においては、15分~30分以内に対策をしなければ心停止に至る場合があります。救急車の到着が間に合わないと致命的になってしまいますので、エピペンは非常に有効な対策となります。
また、今まで問題がなかった食べ物でも急にアレルギー反応が出る事がありますので、アウトドア時や外出時には頼りになる存在となります。ただし、使用するタイミング(チアノーゼなどの症状)は素人では判断しにくいので、こちらのサイトをあらかじめ確認しておきましょう。
エピペンの使い方
出典:http://www.epipen.jp/
エピペンは太ももの前外側に打ちますが、緊急時は衣服の上からでも良いとされています。本体を刺すと中から注射針が出る仕組みになっています。いざという時に使用できるか心配な方は、前もってトレーニングやシミュレーションをしておく事をおすすめします。こちらのサイトでわかりやすく説明されています。
エピペンの入手方法
エピペンは薬局で売っている薬ではなく、医師から処方してもらう必要があります。現状ではまだまだ処方してくれる医師や薬局もすくないので、前もって内科や皮膚科の主治医に相談しましょう。だいだい1万円前後で手に入りますが、子ども用と大人用、使用期限や不使用の場合の返還などのルールもあるので、正しく理解して所持しましょう。
また、エピペンを保管するためのケースも販売されています。いざという時に本体が壊れてしまっていては元も子もありません。ケースは1本用や2本用などがありますので、本体を保護するために購入する事をおすすめします。
あとがき
日本ではなかなか普及していませんが、今後はAEDのように一般の病院や公共施設などを中心に普及していくといいですね。今回はエピペンというもの紹介しましたが、処方、使用などの詳しい情報はメーカーであるファイザーのエピペンサイト(http://www.epipen.jp/)を必ずご確認下さい。