納豆と卵というと、もはや定番中の定番の組み合わせですよね。
納豆に卵のコクとまろやかさが合わさって、ただでさえご飯に合う納豆がさらにパワーアップします。
でもこの組み合わせ、実はあまり相性が良くないという話もあるのですが、ほんとのところはどうなのでしょうか。
納豆と卵の組み合わせはNG?
納豆と卵の組み合わせって、昔からありますよね。
納豆も卵も栄養満点なうえ、この2つを混ぜ合わせることでさらにおいしくなります。
ご飯に乗せて食べるには、これ以上ないくらいの最強のタッグですよね。
ですがネットで調べてみると、納豆と卵は相性が悪いという情報もあったりします。
こんなにおいしいのに、実は栄養面ではあまりいい食べ合わせではないということなのでしょうか。
納豆のビオチンの吸収が阻害される
どうして納豆と卵は相性が悪いとされているのか。
簡単に言えば、納豆に含まれる「ビオチン」と卵に含まれる「アビジン」の組み合わせがあまり良くないみたいです。
ビオチンは美肌効果があることで知られる成分ですね。
コラーゲンの生成や頭皮の血行促進に重要な役割を果たします。
その一方でアビジンというのはタンパク質の1種です。
特に卵白部分に豊富に含まれているのですが、このアビジンはビオチンと非常に強く結びつく性質を持っていて、
ビオチンにくっ付いてはそのまま体外へと排出されてしまうので、せっかくのビオチンが体内で吸収されないのです。
味は良くても、あまり効率のいい組み合わせではないみたいです。
ですがアビジンは卵白にのみ存在し、卵黄には含まれていないといいます。
そのため、納豆に混ぜるときは黄身と白身を分離させて黄身だけを混ぜるとビオチンが無駄になりません。
またアビジンは熱に非常に弱く、半熟程度に加熱するだけでその働きは失われるみたいです。
そう考えると、納豆と卵の組み合わせを諦めることはないということですね。
納豆+卵+ご飯で理想の朝ごはん
この組み合わせについてさらに補足すると、
そもそもビオチンは体内で生成される栄養素であるため、納豆から補給しなくても特に不足してしまうということはありません。
なのでそこまで神経質になる必要もないみたいです。
ちなみにこの組み合わせで体調が悪くなるのは、卵10個分の卵白が必要なんだとか。
卵10個なんて納豆に関係なく体調崩しちゃいますよ(笑)
また栄養面で言えば卵+納豆+ご飯の組み合わせは朝ご飯に最適です。
ご飯に含まれる炭水化物がエネルギー源になるのはご存知の通りかと思います。
ですが納豆・卵も朝には最適なメニューなんです。
タンパク質が豊富に含まれる食品には、トリプトファンと呼ばれるアミノ酸も豊富に含まれているのですが。
このトリプトファンは体内でセロトニンやメラトニンに変換され、体内時計や自律神経の調節を行ってくれるのです。
つまり納豆+卵の組み合わせで1日のリズムが整うということですね。
他にも納豆・卵に豊富に含まれるレシチンは、記憶力や注意力を高めるアセチルコリンという神経伝達物質の材料にもなっています。
これから仕事や勉強に向かうというときにピッタリの栄養なのです。
これらを踏まえると、やっぱり納豆と卵は相性が良いといえますね。
卵白を混ぜてしまうと美容効果のあるビオチンが無駄になってしまいますが、そこにさえ気を付ければいいことだらけの組み合わせです。
あとがき
ネットでは相性が悪いといわれる納豆と卵の組み合わせ。
ですが工夫をすればその弱点を避けることできますし、何よりご飯との組み合わせは朝ご飯として最適です。
やはり納豆と卵の組み合わせは、今も昔も最強ということですね。