スポーツニュースなどを見ているとよく耳にするのが白星・黒星という言葉です。
○や●で表記されていますよね
試合の勝敗を表しているのですが、これがいろいろなスポーツ、さらには囲碁や将棋にまで使われているのですが、いったい何が由来なのでしょうか。
詳しく調べてみました。
白星・黒星の由来は江戸時代から?
スポーツのみならず、さまざまな競技で使われる白星・黒星という表記。
白星(○)は勝ち、黒星(●)は負け。どちらかといえば白が優れているというイメージです。
特に囲碁やオセロなんかでは黒が先手を打つ(格上が白を使う)というルールなんかもあるみたいですね。
そんな白星・黒星の由来なのですが、どうやら相撲からきているようです。
さかのぼること江戸時代。
この当時から相撲は庶民の娯楽として人気だったのですが、その勝敗に○や●を使っていました。
この当時から〇は「白星」、●は「黒星」と呼ばれていて、勝敗表は「星取表」とも呼ばれていたんだとか。
そういえば、横綱を破ることを「大金星」って言いますよね?
相撲において星という言葉はすごく身近だったようです。
ちなみに”白星が勝ち”で”黒星が負け”になっているのは、「土がつく」に引っ掛けられているといいます。
相撲は足の裏以外が土俵についた時点で負けですから、負けた方には体に土がつき、勝った方はきれいなままです。
その様子から〇と●が使われるようになったのではないかともいわれています。
どうして丸なのに星っていうの?
ところで、どうして〇を「星」っていうんでしょう?
どう見ても「丸」じゃないのって思う方も多いはず。
これもやっぱり昔からのことなのですが、実際の星って全然“☆”の形をしていませんよね。
☆は五芒星や五稜星と呼ばれるのですが、実際にこんな形をした星は存在しません。
むしと小さな点(・)や、満月のような真ん丸なほうが、実際の星を表すのなら近いのかもしれません。
特に日本では昔から月がよく観察されていました。
平安時代の竹取物語だって、かぐや姫は月に住む天界人というお話でした。
万葉集にも月を読んだ俳句がたくさんあります。
もしかすると日本では昔から星といえば月、月といえば満月⇒〇という考えがあったのかもしれませんね。
あとがき
白星・黒星はずっと昔から使われている表記でした。
それどころか星のイメージはもっと昔にさかのぼっている可能性もあります。
何気なく耳にして、何気なく使っている言葉ですが、かなり古い歴史があったんですね。