ジンゲロールとショウガオール、正直この記事を書くまで知りませんでした。
ただ、時期的に寒くなってきて昔から末端冷え性だったので冷えには生姜かなと色々と調べていたらこのジンゲロールとショウガオールの違いがとても重要なことだという発見をしたわけです。

 

ということで、冷えには生姜!と感覚的に知っている人は多いと思いますが、この記事ではジンゲロールとショウガオールというどちらも生姜に含まれる成分ではありますが、一体どのような効果があるのか、加熱温度によって生まれる違いなどについて紹介しています。

ジンゲロールとショウガオールの配合量は温度変化で変わる!

まずそもそもジンゲロールとショウガオールって何?というところですが、ジンゲロールもショウガオールもどちらも生姜に含まれている成分です。

 

どちらも生姜に含まれている成分なのですが、その配合量は生姜の温度変化によって変わります。どういうことかと言えば、ジンゲロールは生の生姜に多く含まれる成分で、一方のショウガオールは加熱した生姜に多く含まれている成分です。

 

ですので、スーパーで買ったままの生の生姜にはジンゲロールが多く含まれていてショウガオールに関してはほとんど含まれていないと言われています。

 

ジンゲロールがショウガオールに変化するためには100℃以下で加熱する必要があります。
加熱後の生姜の味ということも考えれば80℃ぐらいで加熱した生姜は風味もまだ残っているので良い状態と言われています。

 

80℃程度で加熱したり、蒸したりした生姜は4~5時間もするとジンゲロールとショウガオールの割合が等しくなります。

で、こういったことを知っていないと体を温めようと思って生姜を積極的に摂取したとしても無意味、もしくは逆効果になってしまうことがあるんです。

 

なぜなら、ジンゲロールとショウガオールでは期待できる効果が異なるからです。

ジンゲロールとショウガオールの効果の違い

生の生姜に多く含まれるジンゲロールは効果でいうと殺菌作用や解熱作用が期待できます。
また、体の表面の温度を一時的に上げてくれるという効果もあるのですが、表面が温められてもその後に冷えて熱を奪われてしまうので体の芯から温まりたいという冷え対策には向いていないと考えられています。ただし、先程のように殺菌作用や解熱作用は期待できますし、脂肪の吸収を抑える働きもあるので脂っこい食事のお供なんかには重宝されます。

 

一方で加熱した生姜に含まれるショウガオールはお腹の血行を促進させたり、心臓から送られる血液量を増やすという効果があるので体を芯から温めるという効果があります。ですので、冷え対策として生姜のパワーを借りたいのであればどちらかと言えばショウガオールのほうが重要だと言えるでしょう。

 

しかし、先程紹介したように3~4時間加熱をしてジンゲロールとショウガオールの割合が1対1になっている状態であればどちらの効果も期待できるということになります。

 

なので一度蒸して乾燥させた生姜パウダーが良いと言われているのですが、市販されている生姜粉末の中にはしっかりと熱を加えずに粉末化した商品もあるので粉末だからショウガオールがたくさん含まれているというわけではありません

あとがき

ということでジンゲロールとショウガオールの違いについてまとめてみました。
途中でジンゲロンという成分も出てきたのですが、どうやらジンゲロンというのはジンゲロールを加熱した時に変化する成分の名前のようですね。

手軽に生姜を摂取できるパウダーやサプリなどがたくさんありますが、冷えやダイエットなど、目的に合わせて製造過程などにも注意して購入するといいでしょう。