皆さんは普段、郵便をよく利用しますか?
この時期は特に年賀状なんかで大量のハガキに囲まれているという方もいるかもしれませんね。
そして郵便につきものなのが、郵便番号です。
各地域ごとに割り振られた7桁の数字、これにはいったいどんな規則があるのでしょうか?
郵便番号はどのような法則で決まる?
この季節になると、年賀状の準備で大忙しですよね。
とはいえ昔は手書きだったものが、今はパソコンでも簡単にできるので、少しは気が楽かもしれませんが。
それにほとんどのソフトでは、郵便番号を入力するだけで都道府県・市・町名までが自動で入力されるシステムが導入されています。
あれって本当に便利ですよね。
7桁の数字を入力するだけで町村までの住所が自動で割り出され、後は丁目と番地を追加するだけで済んでしまいます。
それにしてもこの郵便番号、いったいどういった法則で決まっているのでしょうか?
7桁の数字だけで地域をほぼ特定できてしまいますからね。
この郵便番号について、詳しく調べてみました。
かつては3桁or5桁だった郵便番号
もともと郵便番号は、ロンドンで生まれました。
1857年、大ロンドン市内を10の郵便地区で区分けし、それぞれに1文字ないしは2文字のアルファベットを割り振ったのが始まりです。
その後、イギリスやヨーロッパ各国の大都市を中心に広まっていき、1960年代にはほとんどの先進国で取り入れられるようになりました。
日本で導入されたのも、1968年のことです。
この年の7月1日より、全国各地に3桁(□□□)もしくは5桁(□□□-□□)の郵便番号が割り振られました。
郵便物の多い大都市が3桁、それ以外の小規模な都市は5桁という具合です。
郵便番号が5桁のハガキや封筒をいまだに持っている方もいるかもしれませんね。
現在の7桁(□□□-□□□□)になったのは1998年のこと。
それまで使われていた番号の末尾に2桁もしくは4桁の数字が割り振られ、さらに詳細に地域を特定することが可能となりました。
郵便番号はどうやって決まる?
ではこの数字がどのようにして決められているかというと…
まず上2桁が、都道府県を含む大まかな地域を表す数字となっています。
各地域で決められた数字が割り振られており、
東京が10~20
関東甲信が21~40
東海が41~51
近畿が52~67
中国地方が68~75
四国地方が76~79
九州が80~89
沖縄は90
といった感じです。
東京を起点に西へ行くほど、数字が大きくなっていますね。
これは郵便物を鉄道で運んでいた時の名残で、鉄道の路線・経路をもとに順番に数字が割り振られていったからです。
北部地域には別個数字が割り当てられていて
北陸が91~93
新潟が94~95
東北が96~99および01~03
北海道が04~09および00
と、やはり北に行くほど数字が順番に巡っていきます。
7桁の数字で町村まで対応!
そしてこの数字をもとに、東京や大阪の大都市圏にはもう1桁数字が割り振られ、3桁の郵便番号になりました。
3番目の数字も各地域で最も大きな郵便局のある地域を0とし、そこから郵便線路順に1~8と数字が割り振られていきます。
それ以外の都道府県では、大きな区分を表す2桁の数字に加えて、細かい地域を表す3桁の数字が割り振られます。
この3桁および5桁の数字だけでも都道府県に加え市や区までを分けることができていたのですが、
さらに7桁化することによって町や村まですぐに割り出せるようになりました。
7桁も数字が使えると、単純に1000万もの町村までカバーできますからね。
とはいえ実際に使われているのは14万6千通りほどだそうですが。
ちなみに郵便番号を間違って入力してしまっても、住所や氏名がきちんと入力されていれば届くみたいです。
ただ少し日数がかかる可能性もあるので、やっぱり注意してください。
あとがき
このように7桁の数字で町村までが区分けされている郵便番号。
配達する側だけでなく、郵便を出す側にも便利なすごいシステムですよね。
これを機に、また年賀状を書き始めようと思います。