鳥取県で1番の名所であり、いまや日本を代表する観光スポットでもある鳥取砂丘。
地図で見てもハッキリとわかるほど、広大な砂丘地帯が広がっていますね。
ですがこの鳥取砂丘、いったいどうやってできたのでしょうか?
砂漠化したにしてもこの一部分だけがそうなるのは何か変ですし、鳥取砂丘自体が砂漠とは少し違うような…?
日本有数の観光スポット・鳥取砂丘
鳥取砂丘といえば鳥取県内最大にして、日本を代表する観光スポットです。
一面に広がる砂の世界。
まるで別の国に来たんじゃないかという錯覚を覚えるほど、広大な砂地が広がっています。
でもこんな砂丘地帯がいったいどうやってできたのか、あまりイメージが付きませんよね。
世界では砂漠化が深刻な問題とされていますが、鳥取砂丘は砂漠化してできたわけでは無さそう。
周囲に広がっていく様子はありませんし、そもそも近くに海も川もありますし。
この鳥取砂丘はいったいどうやってできたのでしょうか。
鳥取砂丘は自然の中で出来上がっていった
鳥取砂丘は海から流されてきた砂からできています。
つまり海岸と同じなのですね!
中国山地にある岩石が千代川を流れるうちに細かく削られ、それが日本海へ流されたあと、波に乗って集まっていきました。
そしてそれが北西から吹き込む季節風で広がっていき、今のように広大に広がっていったそうです。
理科で習うような風化・運搬・体積が全部詰まっているというわけですね。
ちなみにここまでの大きさになるのに14~15万年ほどかかったんだとか。
もともと中国山地には安山岩や玄武岩・花崗岩といった岩石が豊富にあり、さらにその近くに千代川という巨大な河川があったのが大きいみたいですね。
ただ自然そのままというわけではなくて、江戸時代には人が砂を運んできたり、近隣の材木を燃料として採取した結果、砂が広がったということもありました。
砂丘と砂漠の違いは?
このように鳥取砂丘は砂漠とは全くの別、どちらかといえば海岸に近いでき方をしています。
砂漠の方はというと、原因は水分不足ですよね。
長期間にわたって雨が降らず、植物が枯れてしまうことによって土地が痩せてしまい、土の水分が蒸発してしまうことで砂漠化が起こるのです。
鳥取砂丘は近くに千代川や日本海がありますので、水不足ということはありません。
砂漠と違って植物も育ちますし、何なら雑草も生えてきます。
(その雑草が鳥取砂丘を縮小させると問題視されていて、ボランティアの方が草むしりをしてくれているみたいですが…)
雨も降りますし、冬は雪が積もったりもします!
やはり気候的には日本海側の他の地域とそう変わらないみたいです。
雪の積もった鳥取砂丘は、普段とはまた違う美しさを見せてくれますよ!
これは是非1度行ってみたいですね。
ただめちゃくちゃ寒いみたいなので注意してください。
ちなみにラクダがいたりもしますが、あれも野生じゃなくて観光用に飼育されているだけみたいです。
あとがき
実は海岸と同じ出来方だった鳥取砂丘。
風化・運搬・体積が全部詰まっていますので、理科の勉強にはちょうどいいかもしれません。
もちろん観光スポットとしても魅力的なので、機会があればぜひ足を運んでみてください。